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黒毛和牛と歩む日々 一貫体制の確立目指す 山本満年さん、黄綬褒章受章

2026.04.28

 農業に精励し、周囲の模範となる農家に贈られる黄綬褒章を、壱岐市郷ノ浦町の山本満年さんが受章しました。

 山本さんは20歳から牛飼いに携わり、農協職員を経て肥育農家に転じました。当初は繁殖牛20頭、肥育牛12頭からの出発でした。現在は肥育約130頭(年間出荷数約80頭)と繁殖13頭を手掛けています。

 JA壱岐市肥育部会長を務め、枝肉共励会ではグランドチャンピオン賞など数々の賞を受賞しています。初出品した2007年の第9回全国和牛能力共進会では種牛の部(第7区)で一等賞を受賞し、2012年の長崎全共では肉牛の部(第9区)で優等賞を受賞、2022年の鹿児島全共では2頭を出品し、肉牛の部(第6区)で優等賞、肉牛の部(第8区)で一等賞に輝きました。また、娘の山本愛子さんは2019年に「株式会社山本畜産」を設立し、繁殖部門(68頭)を担っています。

 飼養管理では、飼料は食べ残しが出ないよう日々観察を重ねながら調整し、一頭一頭の状態把握を欠かさず行っています。牛のわずかな変化を見逃さない日々の積み重ねと、ストレスを与えない飼養管理が安定した生産につながっています。機械化が進む以前は、深夜や早朝に飼料づくりを行う日々もあり、手作業中心の時代を経て現在の飼養体系を築いてきました。

 「長年やってきたことを評価していただき、ありがたく思っているが、驚きの方が大きい」と受章について話しました。

 一貫体制の確立を目指し、安定した経営の構築に取り組む考えです。長年積み重ねてきた経験を基に、地域の畜産を支える歩みは今後も続きます。