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壱岐産カボチャ 早期出荷に向け試験栽培も開始

2022.03.17

JA壱岐市かぼちゃ部会は2月下旬に、芦辺町の同JA多目的集荷場で令和4年産春カボチャ栽培講習会を開き、生産・販売方針や栽培管理について確認しました。また、3月4日には同JAと壱岐振興局で春カボチャの早期出荷にむけた試験栽培を開始しました。

早期出荷に向けた試験を開始しました

 4年産春カボチャは生産者78名が面積約13㌶で栽培します。品種はくり将軍、プリメラクイーン、えびすの3品種です。

 近年の春カボチャは、良食味の粉質系品種が導入されています。消費者からのニーズも高く、各市場から出荷量の増加が求められています。しかし、品種特性による風害(欠株の発生)や着果率の低下等、収量が伸び悩んでいます。

 会では、土壌管理や着果安定生産技術の確立に向けた収量安定対策や、病害虫防除や日焼け果対策などの品質向上対策を確認しました。販売では、市場と連携した計画的な出荷を通して有利販売に繋げていきます。

 3月4日管内圃場では、同JAと壱岐振興局で早期出荷に向けた試験栽培を開始しました。管内の春カボチャは例年7月に出荷されます。一方で、暖かな気候の熊本・鹿児島県産は6月に出荷されます。今回の栽培では、壱岐の気候で6月出荷が可能かを検討するため実施します。可能になれば高単価での販売や、作型をずらして栽培することで面積拡大も見込めます。

 同JA農産園芸課の浦川将文指導員は「春カボチャは食味も良く、市場からも高い評価を得ている。6月出荷が可能になれば、面積拡大や農家所得の向上に繋がってくる。しっかりと検討していく」と意気込みを語りました。