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『大きな地図』広げ 10年後の地域農業について協議しました

2021.07.01

 6月18日、郷ノ浦町のJA壱岐市大会議室で第2回目となる「壱岐地域農業戦略推進会議」が行われました。
 

「大きな地図」を広げ意見交換が行われました

 同会議は、JA壱岐市が策定を進めている第9次営農振興計画を「壱岐地域の農業戦略」として位置づけ、振興方針や具体策を、県や市、関係機関と共有することで、今まで以上に一体感をもって取り組み、農家所得の向上および10年後の農畜産物販売高100億円の目標達成に向けて設置され、今年2月に第1回目を開いています。

 会議冒頭、壱岐振興局農林水産部長の本村高一議長は「いま農業関係は担い手不足など様々な問題が起こっている。今回、JA壱岐市が中心となり大きな目標を掲げた計画を作成されている。今後の具体的な取り組みについて皆で協議し実りある会にしていきましょう」と挨拶しました。

 協議では、JA壱岐市が実施していく振興計画について議論が行われました。今回の計画では、経営品種毎の振興対策による生産拡大や産地情報の発信、スマート農業を活用した経営の効率化などを図る「産地強化」、JA直営によるアパート型トレーニング農場の設置やマルチワーカー制度を通した「担い手育成」、地域農業を次の世代に引き継ぐため、軌道にのるまでの経営をJA主体で実施しその後譲渡するブリッジ経営による集落営農への生産支援などの「地域活性化」の3つの大きな取り組みを計画の柱としています。

 各部署からの説明のあと、参加者は会場に「大きな地図」を広げ、意見を出し合いました。地図を広げ島内全てを見ながら、耕作放棄地の状況や畜産の放牧が行える場所の確認などの現状の把握と、今後振興を図っていく上での拠点について関係機関が揃い意見を出し合いました。