JA壱岐市メロン部会は、8月3日に芦辺町の担い手サポートセンター会議室でメロン部会役員会を開催しました。
会議では、令和3年産アムスメロンの出荷、販売が6月に終了した事から、生産販売実績の報告や、例年実施している部会表彰、4年産に向けた生産販売方針について協議しました。
3年産は生産者31人が作付面積245.5㌃で栽培しました。10㌃当りの出荷箱数は466箱(前年比115%)、箱単価で2,978円(前年比97%)、総販売金額は3,401万2千円(前年比87%)となりました。
本年産は定植後の天候にも恵まれ、活着からの初期育成は順調でした。早い梅雨入りによるハチの交配が心配されていましたが、スムーズに交配が進みました。収穫期の5月下旬から6月上旬にかけて、気温が高かったことで、ハウス内温度が上昇し、成り疲れによる樹勢の低下や玉焼けの症状が見られ、例年より青秀が多い結果となりました。
販売では、コロナ禍の状況と栽培面積の減少のため、イベントでの販売を行わず、宅配を中心とした販売を展開しました。玉階級は4、5玉が中心となり、6月20日をもって出荷を終了しました。
部会表彰では、3年産の出荷成績をもとに受賞者の決定を行いました。JA壱岐市組合長表彰として、10㌃当り販売金額最優秀賞で芦辺支部の豊永ヨシノさんが受賞しました。10㌃当り平均販売金額が高かった支部に贈られる、支部共励賞は石田支部が受賞しました。秀品比率が高かった生産者に贈られる、壱岐市長表彰は郷ノ浦北支部の崎原光国さんが受賞しました。
そのほか、10㌃あたり600箱以上の出荷を行った生産者3人に出荷奨励賞が贈られることが決まりました。表彰はJA壱岐市より各生産者のもとを訪れて行われます。
その後、役員は4年産の生産販売方針について協議しました。樹勢に応じた着果数の決定や適期作業の徹底などの生産方針と消費者ニーズに応じた生産量の確保を目標とし、箱単価3,000円に向けて取り組みを行っていくことを決定しました。
同JA営農部農産園芸課の山口優希指導員は「本年産は収穫直前の高温気質により、樹勢の低下や玉焼けが発生したことで、青秀が多く、箱単価に影響した。来年産では生産管理に更に力を入れ、箱単価3,000円を目指す」と力強く語りました。