トピックス

叡智を結集し、魅力ある計画を策定中

2021.03.01

 JA壱岐市は2月18日、郷ノ浦町のJA壱岐市大会議室にて壱岐振興局や壱岐市などの関係機関参集のもと、第1回壱岐地域農業戦略推進会議を開催しました。

関係機関が結集し協議が進められた第9次営農振興計画

 本会議は、同JAが策定を進めている第9次営農振興計画を「壱岐地域の農業戦略」として位置づけ、振興方針や具体策を、県や市、関係機関と共有することで、今まで以上に一体感をもって取り組み、農家所得の向上および10年後の農畜産物販売高100億円の目標達成に向けて設置されました。

 冒頭の挨拶の中で同JAの川﨑裕司組合長は「当JAでは昭和55年の第1次営農振興計画より約40年間、行政をはじめとした関係機関のご協力の下、農家の所得向上に取り組んできた。現在、65億程度の販売高となっているが、ひとえに先人の知恵と努力のおかげである。当JAの強みは共販率の高さであり、全国でもトップクラスである。この協同の精神こそが、これからの地域経済を支えていく農業振興の最大の武器である。農家所得の向上を実現するため、農家の皆さんがワクワクするような計画を作っていきたい」と農業振興に対する意欲を述べました。

 本会議の議長に就任された壱岐振興局農林水産部の本村高一部長は、「私自身、このように農協の営農振興計画を踏まえた地域農業の振興計画策定に最初から参加させていただくのは初めてであり、非常に光栄に感じている。今からの壱岐の農業の可能性をこの会議を通じて皆さんと議論していきたい」と述べました。

 会議の中では、現在策定を進めている同JA第9次営農振興10か年計画の骨子が説明された。若者が希望を持ち、活き活きと豊かな生活を営むことができる魅力ある農業の実現を目指すことを基本理念とし、目指す姿に生産販売高100億円、新規就農者100人、集落営農組織100組織を掲げています。

 参加した委員からは、農地の基盤整備の必要性や労力支援にかかるマルチワーカー制度の活用など、行政との連携が不可欠な課題について協議を行いました。

 閉会の挨拶で、副議長に就任された壱岐市農林水産部の谷口実部長は「このように地域の農業振興計画を議論する関係機関一体となった会議の設置は画期的なことである。壱岐市の総合計画の中でも農業振興は基礎となるもの。皆さんの英知を結集し、実行力のある計画となるよう努力していきたい」と会議を締めくくりました。