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イチゴ需要期へ向けて 準備を進める

2020.08.07

 JA壱岐市いちご部会(松村春幸部会長)は7月31日芦辺町の担い手サポートセンター会議室にて役員会を開催しました。
 

栽培協議を行う役員たち

 役員会では、令和元年産のイチゴの集荷販売実績の報告が行われた他、8月下旬に予定している2年産のイチゴ株冷処理について説明が行われました。

 元年産は、生産者32人が面積336.8aで栽培を行い、10a当たりの収量は13,989パック、10a販売金額は4,084千円となり、総販売金額は137,569千円という結果となりました。出荷は11月から始まり、12月の需要期にピークを迎え、春先にかかっての気温上昇による痛みが例年懸念されているが、今年の4月下旬が低温に推移した事と、生産者努力と家庭選果の徹底により大きな問題も発生せずに、6月21日に出荷を終了しました。

 販売実績報告の後、同JA農産園芸課の松嶋新指導員より2年産のイチゴの株冷処理について説明が行われました。通常イチゴは冬に花芽分化し、春に多く実をつけます。株冷処理は自然のままに育てた際に需要期である12月の出荷に間に合わないため、苗を大型の冷蔵施設の中で管理することにより、苗の花芽分化を促す作業です。いちご部会では、8月25日から株冷処理を行い、9月中旬の定植に向けて準備を進めていきます。

 松嶋指導員は「元年産については、前年産が豊作であった為、前年比を下回る結果となったが、平年並みの結果であった。2年産において、生産の安定化を図ると共に、品質向上、新型コロナ禍に対応した消費宣伝活動の強化を行っていく」と語りました。