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お盆時期の高単価を記録 親株管理で次年作に繋げる

2020.08.24

 JA壱岐市花き部会小菊専門部会は8月20日、芦辺町の多目的集出荷場で、令和2年産小菊の盆需要期における出荷実績報告ならびに、次年度用親株の健全化を図るため、小菊親株管理講習会を開催しました。

栽培管理について説明する松嶋指導員


 今年は春先の気温が低温となっていた事と、梅雨の長期化により、黒斑病や黒さび病などの病害とスリップスやヨトウムシなどによる虫害が見られ生育に影響した部分もありましたが、6月からの高値傾向が大きく落ちることなく需要が高まるお盆出荷期を迎えました。7月初週から8月中旬までを通して1本あたり約40円(昨年同時期約34円)と高値を維持し、お盆前の週には1本あたり約50円まで値上りました。

 講習会の中で同JA農産園芸課の松嶋優斗指導員は、「高単価に結びついた要因として、昨年の6月~7月にかけて価格が下落した影響を受け、今年産については全国的に作付け量が少なかったことが影響している」と説明しました。併せて「単価については好調だったが、病害虫の発生のため、秀品率の低下を招いた」と指摘、今後の栽培管理について指導を行いました。

 実績報告の後、苗更新となる親株の栽培管理について説明が行われました。親株の選定として病害虫が発生していない優良株を選定すると共に、ウイロイド(わい化病)に感染の可能性がある株からの伝染を防ぐため注意喚起を行いました。

 松嶋指導員は「今後の苗更新について適切に管理し、次年度に結びつけ出荷率・秀品率の向上に努めていく」と語りました。