JA壱岐市アスパラガス部会(平野泰史部会長)は12月13日、郷ノ浦町のステラコート太安閣で2024年度通常総会を開いた。
24年産は生産者70人が面積11.9㌶(前年比95%)で栽培。販売金額は3億2,400万円、平均反収2,370㌔で10㌃当り収量では18年連続で県下第1位の結果になったが、壱岐や県下をはじめ九州産地全体で、収量減で単価高の年となった。
生産面では、2月上旬から保温開始。萌芽揃いも良く順調なスタートとなったが、2月~3月上旬に降雨曇天が続き、日照と積算温度が確保できずピークのない春芽出荷となった。(春芽反収816㎏前年比79%)夏芽は例年以上に厚く乾燥した日が続き、台風などによる大きな被害はなかった。10月も気温が高く集荷終了まで安定した終了となり、夏芽反収は1,553㎏(前年比101%)となった。
販売面では、九州産地の春先の出荷数量が少なかったこと、円安の影響でメキシコ産の輸入が鈍かったことなどの要因で、春芽単価は高く推移し、夏場も高温による全国的な品不足により夏芽もやや上振れの価格で推移した。年間を通じての単価は1,191円/kg(前年比106%)となった。
総会では、24年事業報告、収支決算報告の後、25年事業計画、収支予算、部会費徴収時期などの全議案原案通り可決された。25年度も壱岐農業の中核・地域営農の担い手としての役割を果たすとためにも、一層の品質向上と収量増大を図る、また、生産・販売面の付加価値を更に高めながら、生産者格差の是正と産地としての地位を確立するため、相互技術研鑽を図り、支部反収の向上を目指す。
最後に優良生産者に対し各部門ごとに表彰が行われた。 平野部会長は「部会員・関係者皆様の努力で18年連続県下1位となりました。支部組織内での相互研鑽を図り更なる栽培技術の向上で収量を伸ばし、共に頑張っていきましょう」と語った。
受賞者は下記の通り
◎総販売金額最優秀量
【壱岐市長賞】(10㌃以上30㌃未満)
田河支部 後藤裕昌 様・和美 様
【壱岐振興局長賞】(30㌃以上50㌃未満)
勝本支部 山下浩明 様・ルリ子 様
【農協組合長賞】(面積制限なし)
勝本支部 山下浩明 様・ルリ子 様
◎10㌃当出荷数量最優秀量
【農協組合長賞】収穫面積が10㌃以上であり、10㌃当出荷収量最高者
田河支部 後藤裕昌 様・和美 様
◎10㌃当出荷数量最高伸度賞
【農協組合長賞】平均反収以上で前年対比伸度率の最優秀者
那賀支部 野元一幸 様・佳奈子 様
◎10㌃当販売金額最優秀賞
【全農本部長賞】70歳以上の部
郷ノ浦支部 岩崎精二 様・悦子 様
◎新人賞
【長崎県北部農業共済組合長賞】新規栽培者で栽培開始3年以内、10㌃当出荷数量の最高者
箱崎支部 中村政勝 様・敦子 様
◎支部共励賞
【部会長賞】10㌃当出荷数量、講習会参加率が優れている支部 田河支部 様