令和５年産の柚子胡椒製造が行われました

　芦辺町の農事組合法人壱岐ゆず生産組合（長嶋邦昭組合長）は10月上旬、本年産の柚子胡椒の製造を行いました。同組合員が栽培している柚子から原料となる青柚子を収穫して、約150ｋｇの加工作業を行いました。

　作業では洗浄後、柚子の表皮の傷などを一つずつ手作業で除去します。専用の機材を用いて皮をむき、塩漬けしたトウガラシを加えて加工し、細切りを２段階で行い、低温熟成することで、青臭さがなくしっとりなめらかな仕上がりとなります。

　同組合は1984年創立し、来年40周年を迎えます。地域の郷土食「ゆべし」の製造からスタートし、現在では果汁飲料「ゆずの香」や「ゆずポン酢」など多数の柚子加工品を製造しています。各商品はＪＡ壱岐市直売所や島内小売店で販売されています。

　長嶋組合長は「物価高騰、後継者育成など課題も多いが、今後も地域の伝統加工品として安心安全な商品の提供ができるよう更なる技術の向上に努めたい」と語りました。