トピックス
全生産者10a当り1,200kg達成を目指して
2023.08.09
JA壱岐市かぼちゃ部会は8月4日、芦辺町の担い手サポートセンター会議室で令和5年産秋カボチャ栽培講習会を行いました。
本年産は生産者18人(前年比82%)が面積210㌃(100%)で栽培を行います。品種はプリメラクイーン、くり将軍、えびすの3品種です。
講習会では同JA農産園芸課の長岡大紋指導員より生産方針及び栽培管理について説明が行われました。
昨年産は、生産面で台風や気象障害により収量が不安定でした。販売面では契約販売による高単価の取引が行われましたが、個人毎の収量差が大きいといった課題が残りました。本年産では台風等の被害防止のための対策や降雨前後の防除の実施、収量増にむけた適期播種及び灌水を呼びかけました。
播種時期となる8月上旬から向こう1ヵ月間の天候は、平年同様に晴れの日が多く、平均気温は平年より高めで降水量も少ない状態が続くと予報されています。雨後の土壌に潤いのある時にマルチ等圃場準備をしっかり行い、初期生育を促すためにも潅水を適宜行うよう指導しました。圃場に潤いがなく播種できない場合は育苗に切り替えることも検討していきます。
例年、台風による茎葉の欠損による収量の不安定さが目立っている事から、緑肥による防風垣の設置や防風ネットなどを使った強風対策、排水性の向上を目的とした排水溝の設置や掃除などの排水対策についても説明し、病害虫防除についても注意を促しました。
長岡指導員は「今後の播種、生育初期においては、高温による圃場の乾燥が心配されるので、潅水を行うなど、圃場管理に努めてもらいたい」と語りました。