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圃場観察の徹底で早期予防を
2023.05.31
JA壱岐市は5月24日、芦辺町の同JA野菜集出荷場で令和5年産春インゲン出荷協議会を開催しました。本年は生産者8名が作付面積で27㌃(前年比80%)で栽培します。
協議会では、同JA農産園芸課の長岡大紋職員が昨年、秋作の販売実績や生産概況、本年産春作の生産概況や集荷販売要領について説明しました。
秋作は、9月の2度の台風の影響で根扱ぎによる欠株が散見されました。その後の天候は例年より気温も高く、適度に降雨もあり生育も順調で収量増に繋がりました。単価については台風の影響で他産地の生育が遅れ、出荷時期が重なり前年より下回りました。実績として出荷量852㎏(前年比201%)、単価633円/㎏(前年比74%)となりました。
春作は、発芽も揃っており、4月上旬も適度に降雨があり生育は順調でしたが、5月上旬の雨や強風の影響で欠株も散見されています。また、寒暖差も大きく全体的に生育は遅れています。今後気温の上昇や梅雨に入り病害虫の発生が懸念されることから、圃場観察をこまめに行い、早期発見、早期防除を促しました。
今年度は「サクサク王子」の他に「れんたろう」を2㌃試験栽培しています。「サクサク王子」より少し短めで「すじなし江戸川」に似た品種で出荷時の袋詰め作業に適しています。
長岡職員は「生産者の圃場をしっかり観察して指導できるように知識を深めたい」と語りました。