トピックス

よか産地によか部会あり 平均反収3,000㎏・販売金額5億円の早期達成を目指す!

2022.12.21

 JA壱岐市アスパラガス部会(米倉清部会長)は12月16日、郷ノ浦町の本所大会議室で通常総会を開催しました。

表彰を受けた部会員の皆さん

 令和4年産は生産者73名が面積12.9㌶(前年比99%)で栽培を行いました。販売金額は2億8,500万円(前年比99%)平均反収は約2.4t(前年比89%)で10㌃当り収量では16年連続で県下第1位の結果になりましたが、前年と比較すると長崎県下をはじめ九州各産地同様の収量減の年になりました。

 4年産の生産販売状況について、同JA農産園芸課の松嶋新指導員が報告した。

 生産面では、黄化は順調で低温遭遇時間とも十分であり、平年通り2月中旬中心の保温開始となりました。その後萌芽揃いも良く、順調なスタートとなりましたが、春先の冷え込みと前年秋口の高温による株の消耗が影響し、春芽ピークは後ずれし、太物率も例年より低くピーク時の数量が伸び悩む結果となりました。これらの要因により春芽反収は834㎏(前年比82%)となりました。夏芽は立茎の状況も良く6月中旬から順調な出荷となりましたが高温、干ばつによる水不足や2度の台風での一部ハウス倒壊などの被害があり終盤の収量伸び悩みがありました。夏芽の反収実績として1,570㎏(前年比93%)、年間反収2,404㎏(前年対比89%)の結果となりました。

 販売面では、新型コロナ再流行の影響も心配されましたが、大きな影響もなく年間通じて安定した販売となりました。旬毎単価は平年並みの推移でありましたが、3月下旬の高単価時期の出荷が4月以降に後ずれし、他産地の出荷と重なったことで春先の販売金額の確保が難しい年となりました。夏芽については平年並の単価で終盤まで推移しました。本年産年間単価は1,000円(前年対比99%)の実績でしたが結果として収量減少が販売金額を大きく下げる年となりました。

 総会では、4年事業報告、収支決算報告の後、5年事業計画、収支予算、部会費徴収時期などの他役員改選が行われ、芦辺町の平野泰史さんが部会長に就任しました。5年産では反収3t、太物率70%を目標に取り組んで行きます。

 最後に優良生産者に対し各部門ごとに表彰が行われました。

 松嶋指導員は「栽培管理の徹底で目標達成にむけて取り組んでいく」と語りました。