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春インゲン生育良好 新たな取り組みで労力軽減を図ります

2021.06.01

 JA壱岐市インゲン部会は5月26日、芦辺町のJA壱岐市野菜集荷場で令和3年産春インゲン出荷目揃会を開催しました。

インゲン出荷にむけて目揃えを実施した生産者の皆さん

 本年産は生産者10名が作付面積30aで栽培を行っています。

 目揃会では、同JA農産園芸課の浦川将文指導員が説明を行いました。冒頭では昨年産の春・秋インゲンの生産概況と販売実績について報告しました。昨年産の春インゲンは生育初期の4月が低温で推移し、5月に降雨が少なかった事から生育が停滞し、品質に影響を及ぼしました。秋インゲンも、大型台風の被害が甚大で欠株、茎葉の傷みが散見され、収量に影響が起きました。

 報告のあと、本年産の生産概況について説明を行いました。昨年に比べ暖かく、定期的な降雨もあったため、5月下旬時点での生育は順調です。収穫最盛期の6月は、曇りや雨が多い予報となっていることから、排水路の整備と、病気の蔓延に注意するよう促しました。

 出荷要領の説明では、生産者の労力軽減のため本年から取り組む段ボール出荷について説明を行いました。従来の袋詰めの受け入れを行いながら、段ボールによるバラ詰め出荷も可能としています。説明の後、参加者は出荷荷姿について目揃えを行いました。

 浦川指導員は「今年は天候が良好で生育も安定している。収穫最盛期の6月の降雨が心配されるので、排水対策の徹底と、適切な薬剤散布による病害虫の防除に努めてもらいたい」と語りました。