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父と協力し継続するアムスメロン栽培

2021.03.12
広いハウスの中、手作業で作業される豊永さん親子

 JA壱岐市メロン部会は3月1日、芦辺町の農産物集出荷場前で令和3年産アムスメロンⅠ型苗の配布を行いました。

 

 本年産は生産者32人が全体で約275a(Ⅰ型143a、Ⅱ型132a)の栽培を行います。同部会から出荷されるアムスメロンはJAの直売所や宅配で主に販売されており、濃厚な甘みが特徴で、毎年島内外からのリピーターが後を絶ちません。

 一方で生産者の高齢化と栽培面積の減少による出荷箱数の低下、販売期間が6月中のみと短いことから『幻のメロン』と呼ばれています。

 芦辺町でアムスメロンを栽培する豊永ヨシノさん(67)。平成23~31年の8年間、同部会における10a当り販売金額最優秀賞を受賞し続けた部会を代表する生産者の1人です。本年Ⅰ型Ⅱ型合わせて10aの栽培を行います。

 メロン苗を受け取った同日、ハウスではメロン栽培に協力する父親の義江(よしえ)さん(93)とヨシノさん2人で定植を行う姿が見られました。広いハウスの中、2人は1つ1つ手作業で丁寧に作業を行いました。

 ヨシノさんは「ずっとアムスメロンを栽培し続けてきました。主人は先に逝ってしまいましたが、93歳になる父が協力してくれるおかげでやれています。壱岐にはイチゴやアスパラなど色んな農産物がありますが、自分にはメロン栽培が合っていると思っています。今年も良いメロンを栽培できるよう頑張ります」と笑顔で意気込みを語りました。