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カボチャ収穫目前 仕上げの徹底を促す

2020.10.26

 JA壱岐市かぼちゃ部会は10月14日に令和2年産秋カボチャの3回目となる現地検討会を開催しました。本年産は生産者29名が作付面積275aで栽培を行っています。10月下旬よりいよいよ収穫が始まります。

状況を確認する生産者の後藤さん(左)と浦川指導員

 検討会では、同JA農産園芸課の浦川将文指導員より生産概況と栽培管理について説明が行われました。本年産は台風の影響で欠株の被害が甚大でした。強風によるストレスで着果においても下位節傾向でしたが、残った株は9月中旬から下旬にかけて着果し生育は順調に進んでいると説明しました。

 栽培の管理については、降雨の無い日が続いている事から玉肥り促進のためにしっかりと潅水を行い、収穫を前に病害虫防除と腐敗抑制のための薬剤の散布を促しました。

 説明後、参加者で芦辺町の後藤隆徳さんの圃場を視察しました。後藤さんは本年作付品種である「くり将軍」のほか、試験品種として「プリメラクイーン」を栽培しています。プリメラクイーンは収量性が高く、糖化が遅い品種で長期貯蔵に適しています。葉柄も短い事から葉折れも少なく風にも強いです。試験栽培を通して今後の春作、秋作への導入も検討されています。

 浦川指導員は「台風の被害が甚大であった。一部圃場では交配も遅れている。10月下旬からいよいよ収穫が始まるので、潅水と防除の徹底を呼びかけ、秀品率の向上につなげたい。」と語りました。