JA壱岐市は、8月中旬より芦辺町の新共同乾燥調製施設で、2024年産早期米の受け入れを行っている。
28日に芦辺町の深江農業倉庫で、同JAとつや姫生産部会(豊坂敏文部会長)は、今年初出荷のつや姫を乗せたトラックの出発式を行った。生産者、関係機関等約100名出席のもと行われた。
24年産つや姫は、生産者187名、栽培面積144㌶で栽培。4月下旬を中心に田植えを開始、移植後は気温も高く推移し、順調に活着したが、藻の発生が多く分けつが抑えられた圃場が見られた。出穂は、若干早く7月15~21日が中心となった。収穫は、8月中旬から下旬に最盛期を迎え、650㌧程度の収穫を見込んでいる。販売単価10,500円/30㌔、全量1等を目指す。
式では、主催者挨拶や来賓祝辞のほか、情勢報告が行われた後、本日初出荷のつや姫を乗せたトラックの前でテープカットが行われ、出席者の見送りを受け出発した。また、新米おにぎりの配布も行った。出発式終了後の午後より当JA直売所アグリプラザ四季菜館にて、新米つや姫の販売を開始した。
当JAの川﨑裕司組合長は「28日(つや姫)の日に、生産者はじめ、各関係機関多くの出席を頂き出発式を開催できたことを嬉しく思う。壱岐は県下の中でも昔から良質米の生産地として水田農業を基本に発展してきた。昭和40年ぐらいは国民一人当りの消費量は約120㌔、現在50㌔以下半分以下になっている。国でも農業・農村基本法の改定にむけて議論がされている。国の責任として国民の主食は必ず守ることが一丁目一番地である。JAグループとして、国消国産を訴えながら、JAグループ長崎としても県選出の国会議員に要請を行った。現在食料の自給率が40%をきっている。一緒になって壱岐の水田農業、良質米の生産に力をいれ取り組んでほしい。本日のつや姫、初検査500袋すべて1等となった。今日の出発式を契機として米の生産に意欲が高まり、第9次営農振興計画の一つの品目として必達できるよう振興に励んでほしい」と想いを述べた。