トピックス

女性の力で2つの賞を受賞

2020.04.20

 JA壱岐市農産加工部会に所属する勝本地区納豆生産組合では壱岐産大豆を使用した納豆「いき壱岐納豆」の製造・販売を行っています。組合を運営しているのは地域の農家の女性達です。

女性の力で2つの賞を受賞

令和元年度、同組合は先進的に地産地消に取り組み、消費者との交流や食農教育等に取り組んでいる点が評価され「ながさき農林業大賞(地産地消・食農部門)運営委員長賞」と、女性が中心となり農林水産業や地域の活性化に取り組んでいる点が評価され「農山漁村女性活躍表彰(女性地域社会参画部門)経営局長賞」の2つの賞を受賞しました。

 同組合は、昭和63年に設立。当時、国の施策で大型水田転作が進み作付けが増える大豆を使った加工品の検討を行っていた中で、当時の勝本町長の勧めもあり納豆作りを開始した。当時の壱岐の島では納豆を生産する技術も食べる習慣もなく、試行錯誤の連続であった。製造技術は県外の納豆工場を視察しノウハウを学び、県の補助事業等を活用し加工場を整備した。納豆食定着のため、地道な営業活動に加え、イベントでの試食販売や納豆を使ったレシピの提案などを行ってきました。また、「ナットウキナーゼ」がメディアで大きく取り上げられ納豆ブームが到来したことも追い風となり徐々に販路を広げていきました。平成元年から長崎県の学校給食会の指定を受け、壱岐島内だけでなく、長崎県内の小中学校で親しまれています。

 同組合の松熊節子工場長は「工場創設当時から納豆製造に携わり、苦難の連続だったが組合の活動が認められた事を大変嬉しく思っている。昔からの課題であった後継者の問題についても世代交代が行われたので、今後も「いき壱岐納豆」が地域の特産加工品と誇れるように長く活動を続けていきたい」と今後の活動への意気込みを語りました。