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壱岐産イチゴ 出荷量増加と銘柄確立を目指しています

2021.11.18

 JA壱岐市いちご部会は10月26日、芦辺町の畜産部生産者控室で役員会を開き、令和3年産の生育状況と販売対策について協議しました。

「大きな地図」を広げて話し合いが行われました

 

 3年産は生産者33名が作付面積333㌃で栽培しています。品種は「ゆめのか」「さがほのか」「恋みのり」の3品種です。

 会では農産園芸課の山口優希指導員が生育状況や販売対策について説明しました。

 本年産の育苗~定植期は、ランナーの発生・採苗は平年並みに推移しました。平年より早い梅雨入りで炭そ病の発生が懸念されましたが、ローテーション防除の徹底と、発生株の早期抜取の徹底により被害を最小限に留めました。株冷も予定通り行い、順調な定植となりました。

 販売では、例年取り組んでいる生産出荷状況の把握による市場との連携や、早朝取りによる品質確保、単価安定化のための契約販売のほか、本年産より量目を1パック当り250gとし、出荷量の増加と安定出荷を図り、売り場確保と銘柄確立を図っていきます。3年産は約53万パックの出荷を目標に取り組んでいきます。

 山口指導員は「本年産より出荷規格の見直しを行い、労力軽減を図っていく。市場との連携を強めて、農家所得向上に向けて取り組んでいく」と意気込みを語りました。

  協議の後、壱岐振興局農業振興普及課の土井香織係長らが、県で作成を行っている「担い手育成計画」について説明しました。新規就農者確保や後継者の育成活動について説明するほか、今後の栽培規模拡大に向けて大きな地図を広げ、集まった部会員らと意見交換を行いました。