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イチゴ育苗スタート 梅雨警戒を呼びかけました
2021.05.27
JA壱岐市いちご部会は5月19~21日、島内各圃場で現地検討会を実施しました。19~20日は『ゆめのか』『恋みのり』、21日は『さがほのか』を栽培する農家のハウスに訪れました。
現在、生産者30人が作付面積309aで栽培、昨年11月下旬から出荷が始まり、6月下旬まで出荷される予定です。
各生産者の圃場では本圃(ほんぽ)でのイチゴ栽培と並行しながら、令和3年産にむけた育苗が始まっています。
検討会では、同JA農産園芸課の山口優希指導員が今後の管理、育苗に向けて説明を行いました。今年例年より早く梅雨入りを迎えたことから、気温に合わせた下温処理を行い潅水を行うよう呼びかけました。潅水量を増やす事により肥料が流れやすくなることから追肥についても適宜行うよう指導しました。併せて高温多湿環境で病害虫の発生も懸念されるため注意を呼びかけました。
育苗管理では、雨量増による炭そ病の発生について注意しました。壱岐で栽培している3品種は炭そ病に対する耐病性が低いです。育苗の中で、苗床の観察を励行し、発病株の早期発見・早期防除が重要となります。その他病害虫防除も含めて定期的な薬剤散布を行うように指導しました。
説明の後、集まった生産者は育苗状態の確認を行いました。
山口指導員は「現在、福岡・熊本産の市場出荷が終盤を迎えており価格が低迷しているが、今後6月に向け価格回復の見込み。単価の安定している業務用出荷を願いたい。各圃場での育苗については、梅雨入りが早い事から炭そ病・病害虫の発生に注意して健苗育成に努めてもらいたい。」と語りました。